top of page


ジャベリックスローは何をもたらすか?ーアフォーダンスと自己組織化が導く 自然な投動作の学習
動作の改善には、フォームを矯正するための指示や意識付けが多用されがちですが、近年のスポーツ科学では、選手の身体が“自ら最適解を探しにいく学習環境づくりの重要性が指摘されています。その中で、野球界で広まっているのが ジャベリックスロー(ジャベスロー) です。そこで「ジャベスローは選手に何をもたらすのか?」「なぜフォーム矯正より効果が出るのか?」を考えてみたいと思います。 ■ ジャベスローは “身体が勝手に学ぶ” 環境をつくる ジャベリックスローが従来のボール投げと決定的に違うのは、道具そのものが正しい動きを誘発するという点です。この「誘発性」のことは アフォーダンス(affordance 、環境が生物に提供するもの ) と呼ばれます。 ジャベは 長い 軽い リリース角度の影響が大きい 力任せだと飛ばない 体の捻転とリーチを自然に使いたくなる こうした特性が選手の身体に「こう投げた方が飛ぶな…」という 感覚的な探索行動 を引き起こします。これは 自己組織化(self-organization) と呼ばれ、フォームを頭で作るのではなく、...

青柳貴宏
11月25日読了時間: 3分
bottom of page
