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「関心の輪 と 影響の輪」:スポーツメンタル

試合で実力を発揮できる選手は「意識の向け方、意識の向ける先」に優れていると感じます。起った事に対する受け止め方、思考の整理の仕方はパフォーマンスを安定させるために重要です。そのヒントとして「関心の輪 と 影響の輪」という考え方をご紹介します。


■ 「関心の輪」と「影響の輪」

この考え方は、もともと「7つの習慣」という有名なご本で提唱されたものです。

  • 関心の輪(Circle of Concern)

     → 自分が気にしていることすべて

  • 影響の輪(Circle of Influence)

     → 関心の輪の中で、自分の行動でコントロールできること


スポーツに当てはめると、

〇関心の輪(気になるけどコントロールできない)

  • 審判の判定

  • 相手の実力・調子

  • 天候やグラウンド状態

  • 結果そのもの

〇影響の輪(自分でコントロールできる)

  • 準備(当日のウォーミングアップ、前日からの食事睡眠)

  • 技術(フォーム・タイミング)

  • 判断(プレー選択)

  • 意識(集中・声掛け・姿勢)



■ なぜこの概念が重要か?

多くの人は無意識に関心の輪にエネルギーを使ってしまう傾向があります。

例えば

  • 「審判の判定おかしいだろ…」

  • 「相手ピッチャー良すぎる…」

  • 「ミスしたらどうしよう…」

  • 「あいつがミスしたからだ…」

  • 「監督がひいきしている…」

これらはすべて考えたところで自分では変えられないことで既に与えられた事実と言い換えることもできます。ここに意識を向けて執着してしまうと、本来のパフォーマンス発揮に大きく影響を及ぼしてしまいます。


■ パフォーマンスが高い選手の共通点

結果を出す選手ほど、シンプルに考えています。プロアスリートのインタビュー等での発言を注意深く聞いてみてください。どうにか感情的発言を引き出そうとするインタビュアーに対しても、一流アスリートは常にシンプルでコントロールできる範囲にフォーカスした回答を繰り返しています。

パフォーマンスの高い選手はいつも「影響の輪」にだけ集中しています。

  • 「今できるベストのプレーをする」

  • 「1球1球に集中する」

  • 「次のプレーの準備をする」

コントロールできることだけにエネルギーを使おうという姿勢です。


■ シンプルな習慣をもつ

① 上手くいかなかった時のルーティンを決める

例:深呼吸して手を叩き、一言「OK」と言う

➡ 身から心へ。身体から思考をリセットして変えられない過去ではなく次へ気持ちを切り替える


② 自分自身への声かけを固定する

例:「次いこう」「準備しよう」「すべきことをするだけ」

➡ 「関心の輪」から意識を引き戻して「影響の輪」へフォーカス


③ 試合前に「影響の輪」を確認

例:コントロール出来る事、出来ない事を整理 →「次の一球への集中を繰り返すだけ」「今日は仲間のミスは自分が取り返すつもりで」

➡ 意識が行ったり来たりするのを防ぐ


■ 声掛けする仲間や指導者として大切な視点

例:選手がミスをしたとき、「なんで今のミスしたんだ」と過去を問いただすより「次、何を意識する?」のか未来についての質問をする

➡ 選手の意識を「影響の輪」の中に戻すことができる声掛けを


■ まとめ

パフォーマンスを安定させるマインドの鍵はシンプルに

  • コントロールできないことを手放す

  • コントロールできることに集中する


試合でのメンタルのブレが減り実力を発揮しやすくなる➡成長スピードが上がることにもつながります。

スポーツのワンプレーには、審判・味方・環境など多くの外的要因が関わります。

だからこそ重要なのは、何が起きても、いま自分がやるべきことに集中できる力ではないでしょうか。言い換えると思考を整理する力です。「関心の輪」と「影響の輪」という視点を通して、 自分の思考を整える習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

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