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背中側への過度な芯落下が招くアウトイン軌道
「芯を落とす」「ヘッドを下げる」「芯落下」などの言葉がSNSなどで広く使われています。確かにトップ選手のスイングをスローで見ると、一瞬バットの芯が落ちるように見えるのですが、意識的に背中側へ落とすのは誤りと言ってもいいのではと考えます。 今回は背中側への過剰な芯落下のデメリットと望ましい芯の落下について整理します。 ■ 背中側への芯落下が起こす動作とその問題点 トップからスイングに入る際、ヘッドを自分の背中側へ大きく倒すように落とす誤った意図的な芯落下は、次のような現象を引き起こします。 バットヘッドが身体の回転軸から遠ざかる → 回転半径が大きくなり(回転軸からヘッドが遠く離れる)、遠心力が強く働く。 体幹の回転に対してヘッドが外回りする → 内から出せず、スイングは外→内の「アウトイン軌道、ドアスイング」に。 打球初速が上がらない → 力のベクトルが投手方向に伝わらない。 特に芯落下での「バットヘッドを早く下げる」意識は、打ち出し角のコントロールを失い、スイング軌道のトンネルを消す結果にもなります。 ■ 芯落下が起こるメカニズム...

青柳貴宏
11月13日読了時間: 3分
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