体力と体づくりトレーニング
- 青柳貴宏

- 8月24日
- 読了時間: 3分
■体力とは?
「体力」とは、単に筋肉が強い・弱いといったことだけではありません。人が日常生活を健康的に過ごし、スポーツや運動で力を発揮し、また心身ともに元気に生きていくための総合的な力を意味します。
体力は大きく分けて、**行動体力(動く力)と防衛体力(守る力)**の2つの側面があります。
1. 行動体力(動く力)
体を動かし、仕事やスポーツ、日常生活をスムーズに行うための力です。主に以下の要素で構成されます。
筋力:物を持ち上げたり、自分の体を支えたりする力
筋持久力:同じ動作を長く続けられる力
瞬発力:短時間で大きな力を発揮する能力(ダッシュやジャンプなど)
全身持久力(心肺機能):長時間体を動かし続ける力(ランニングや有酸素運動)
柔軟性:関節を大きく、なめらかに動かせる能力
バランス能力:安定して体をコントロールする力、転びにくさ
敏捷性:素早く動き、方向転換できる能力
協調性:全身をスムーズに連動させて動かす力
2. 防衛体力(守る力)
外からのストレスに耐え、心身を守る力です。
免疫力:病気にかかりにくくする力
環境適応力:暑さ・寒さ・気圧の変化に対応する力
精神的ストレス耐性:プレッシャーや緊張に打ち勝ち、心を安定させる力
■体づくりの3原則
体を変えるには「運動」「栄養」「休養」の3つがそろうことが大切です。
運動:筋肉や心肺機能に刺激を与えることで体は成長します。
栄養:運動で消費・損傷した体を修復し、成長させるための材料。特にタンパク質やバランスの取れた食事が重要です。
休養:体は休んでいるときに回復し強くなります。質の高い睡眠や適度な休養が不可欠です。

栄養と休養を忘れずに!
■トレーニングの3原理
効果的に成果を出すための基本的な考え方です。
過負荷の原理:普段より少し強い刺激(負荷)を与えないと体は成長しません。
可逆性の原理:トレーニングをやめると効果は徐々に失われます。継続が大切です。
特異性の原理:鍛えた部位や能力だけが伸びます。目的に応じた運動が必要です。
■トレーニングの5原則
安全に、効率よく続けるための実践ルールです。
意識性の原則:鍛えている部位や動きを意識することで効果が高まります。
全面性の原則:筋力・持久力・柔軟性など体力要素をバランスよく鍛えることが大切です。
漸進性の原則:負荷は少しずつ強めていきます。急な負荷増加はケガの原因になります。
反復性の原則:繰り返し、継続することで効果が定着します。
個別性の原則:年齢・体力・目的に合わせた自分に合ったトレーニングを行うことが必要です。




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