炭水化物は太るのか?
- 青柳貴宏

- 6 日前
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更新日:5 日前
「炭水化物を摂ると脂肪になる」という考えは広く浸透していますが、実際の人の代謝においては、やや誤解を含んでいます。
本投稿では、新規脂肪合成(De Novo Lipogenesis:DNL)の観点から、炭水化物と脂肪蓄積の関係を整理します。
■ 炭水化物は直接脂肪になるのか?
結論から言えば、通常条件下では、炭水化物が脂肪に変換される割合は非常に低いことが分かっています。
研究では、
通常食における新規脂肪合成は全体の脂肪蓄積の5%未満
高炭水化物摂取時でも1日あたり約3〜8g程度の脂肪生成
に留まると報告されています。
■ ではなぜ太るのか?
炭水化物摂取量が増えると、
① グリコーゲンとして貯蔵される➡筋肉・肝臓に優先的に蓄えられる
② エネルギーとして消費される➡活動・基礎代謝で使用
しかし同時に、
③ 脂肪の“燃焼”が抑制される
これが重要なポイントです。
■ 太るメカニズムの本体
炭水化物過多の状態では、脂肪酸の酸化(脂肪燃焼)が低下します。
その結果、食事から摂った脂質が使われずそのまま体脂肪として蓄積されやすくなるのです。
つまり、太る主因は「炭水化物→脂肪変換」ではなく「脂肪の燃焼抑制による脂肪の貯蔵」
です。
■ 食事管理で本当に重要なポイント
この仕組みを踏まえると、重要なのは以下です。
①総摂取カロリー
最も基本かつ重要
②脂質の摂取量
過剰になりやすく、蓄積されやすい
③活動量に応じた炭水化物
エネルギーとして適切に使うことが重要
■ まとめ
炭水化物が脂肪に変わる量はごくわずか
脂肪増加の主因は脂肪燃焼の低下
痩せたいなら食事は総摂取カロリー管理、活動量に見合った炭水化物量、脂質を控える
■ 参考文献
McDevitt RM et al. (2001)
De novo lipogenesis during controlled overfeeding with sucrose or glucose in lean and obese women.
American Journal of Clinical Nutrition.
Acheson KJ et al. (1988)
Glycogen storage capacity and de novo lipogenesis during carbohydrate overfeeding in man.
American Journal of Clinical Nutrition.
Hellerstein MK (1999)
De novo lipogenesis in humans: metabolic and regulatory aspects.
European Journal of Clinical Nutrition.




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